『蹴りたい背中』

とある方から頂いて、こっそりと読了していた。
個人的には好きです。面白かった。
でも、本を頂いて読んだからであって、果たして自分で買って読んだらどうだったかな?
文芸春秋芥川賞、両作品が読めてしまったわけだし。
(なんだか、有り難みが希薄になってしまったような気が。。。)

日記などで私がぐちぐち書いている過去などを知っている方なら頷けると思いますが
読んでて『痛かった』です。チクリチクリです。
私はもっともっとへたれていた方ですけれども。
「教室での孤独感」がとてもリアルに迫ってまいりました。
中でも陸上部の先輩が主人公に対して
「あなたは鋭い眼光で色々なことを見ているような顔をしているけれども実際は何も見ていない」
と、いうようなセリフ(思い出して書いているので定かではありませんが)が
あの年齢で出て来るところがやはり凄いなぁと思いました。
私が自分自身そうだったと気付いたのがもういい大人になってからだったので
それをあの年齢で気付いて描けるのだから。

ラストは好き嫌いがあると思いますが私は好きな終わり方。
(嫌いな人は嫌いだと思います。この終わり方。)

蛇にピアス』も同じ方から頂いて持っているのですが
体力的にまだ、読める気力がありません。エログロハードそうですもの。。。