『砦なき者』

さっき、調べたら2年前に原作を読んで絶賛していた本のドラマ化だった。
野沢尚の小説から脚本へ起こすドラマで面白いのは
必ずと言っていい程、小説とドラマのクライマックスが変わると言うこと。
2年前の『眠れぬ夜を抱いて』というドラマもそうだったので
今回もそうじゃないかと期待してみていたら案の定。
しかし、両者ともドラマのクライマックスの方が断然いいのはやはり脚本家だから?
ドラマに起こす時により一層いいアイデアが浮かぶのか?
将又、ドラマの制約の中で考えるからか。

今回は文句ないキャスティングだった。
主役級もなかなかだが脇役にあんなに芸達者を揃えてしまっていいのだろうか。
そしてなにより、ダークヒーローの青年に妻夫木くんを持ってきたのが
とっても上手いと思った。
ドラマを見てより一層この青年像がしっくり来た。
ドラマとしても面白かった。
Nステが終わった後にこれをもってきたテレ朝の思惑などを邪推してしまったりして。

あまり数字はとれなかっただろうなぁなんて余計な心配。
でも、それでいい様な気も。

やっぱり、野沢さんの書くドラマ好きだわ。